Webデザイナーも資格を取ろう!
デザイナー&クリエイターに資格なんて必要ない!と主張する方は少なくないのですが、果たしてそれはWeb業界(Webデザイナー、コーダー、Webクリエイター、etc)に当てはまるのでしょうか!?
Web業界はHTMLやCSSなどの技術に関連してW3CやWHATWGが発信する様々な定義を遵守しています(そのはず)。
それら定義・ルールの中で(ベースにして)各々のクリエイティブが求められるはずです(なぜならIEの独自拡張を散々避難し標準化を求めてきたではありませんか!)。
資格取得は基礎理解を深め知識や技法のスキルアップに繋がります。そして共通言語の理解は確実性や効率性をもたらします。
メリットはあってもデメリットはありません!
Webに関連する資格を確認してみましょう!(更新:2022年6月)
国家試験(国家検定制度) 公的な資格
情報処理技術者試験
- 情報処理技術者試験として年2回(4月、10月)実施されている。
- 独立行政法人情報処理推進機構(IPA)が試験センターとなっている。
- 「ITパスポート試験」は随時受験可能 → PCを使ったCBT試験方式で宮城県は「JC21(東北電子専門学校)」が会場。
毎週土曜に実施している。
- 毎年30万人~が試験に挑んでいる。科目によるが難易度は高い。
- 情セと基情の試験は上期下期という期間設定でプロメトリックのCBT方式で実施されている。会場は「JC21(東北電子専門学校)」。
- 受験料は一律7,500円(税込、情報処理安全確保支援士試験は非課税で7,500円)。
試験名 | 実施時期 | |
---|---|---|
ITパスポート試験 | 随時(CBT) | |
情報セキュリティマネジメント試験 | 上 | 下 |
基本情報技術者試験 | 上 | 下 |
応用情報技術者試験 | 春 | 秋 |
ITストラテジスト試験 | 春 | |
システムアーキテクト試験 | 春 | |
プロジェクトマネージャ試験 | 秋 | |
ネットワークスペシャリスト試験 | 春 | |
データベーススペシャリスト試験 | 秋 | |
エンベデットシステムスペシャリスト試験 |
秋 | |
ITサービスマネージャ試験 | 春 | |
システム監査技術者試験 | 秋 | |
情報処理安全確保支援士試験 | 春 | 秋 |
ウェブデザイン技能検定
- 「ウェブデザイン」の実技および学科試験で実施され、関連国際標準規格等に基づき、ウェブデザインに関する知識・技能、実務能力等が問われる。
- 実施運営窓口(指定試験期間)は 特定非営利活動法人 インターネットスキル認定普及協会となっている。
- 平成19年(2007年)から3級の検定試験が実施されており、平成21年(2009年)からは1級まで実施されている。3級、2級は年間4回、1級は1回(学科、実技が別日程)試験が実施されている。仙台では2級まで受験可能(1級は東京にて)。
- 1級に合格すると、いわゆる「技能士」として厚生労働大臣から認定される。2級・3級合格者も「技能士」として表記できる(全ての等級が国家検定)。
等級 | 受験料 |
---|---|
1級 | 学科:8,000円/実技:25,000円 |
2級 | 学科:7,000円/実技:16,000円 |
3級 | 学科:6,000円/実技:8,000円 |
民間の資格 - Web関連
Webクリエイター能力認定試験
- サーティファイ社が実施する「Webクリエイター能力認定試験」。この他にWeb関連ではネットマーケティング検定、そしてデザイン関連のIllustratorクリエイター、Photoshopクリエイターの能力認定試験等もある。
- Webクリエイター能力認定試験は、現在HTML5版となり、HTMLとCSSのスキルを問うもので実技形式(エキスパートは知識問題あり)となっている。
- 全国の認定試験会場で受験可能。試験会場で随時(定期)実施されている。受験料が安価でうれしい。
- 対策テキストや問題集もあり、エキスパートも取得し易い。よって難易度は低いが、基礎知識を整理し基礎技術を習得するには良い試験である(主観)。
- 職安で実施する職業訓練ではこの試験が多くの会場で実施されている。
- 当教室でもこの試験を実施しているので詳しくは「 Webクリエイターの資格を取得しよう - Webクリエイター能力認定試験 」へ!
スタンダート | エキスパート |
---|---|
5,900円 | 7,500円 |
Adobe Certified Professional
- Adobe社の認定資格。略称 ACP。かなり以前からある資格でDreamweaverも対象になっていた。一時期は英文のみだったので気軽に受けられない時もあった。
- 現在、国内では Photosop、Illustrator、Premiere Pro、の3種類が実施されている。
- 2008年からあった[アドビ認定アソシエイト ACA(Adobe Certified Associate)]は、2021年6月に名称変更された(ACPに統合。ExpertレベルのACEは無くなった!?)。国内では株式会社オデッセイ コミュニケーションズ社が試験を運営。
- 受験料は10,584円(税込)。試験会場はACP公式サイトにて確認。
HTML5プロフェッショナル認定試験
- 特定非営利活動法人エルピーアイジャパン(LPI-Japan)が実施しているHTML5に関する認定資格でHTML5プロフェッショナル認定Level.1とLevel.2がある。
- 「Webデザイナー白書2013-14(Web Designing 2013年12月号・掲載)」によると、”取得したいと考えている資格”でこの資格が第1位になっている。
- 受験はピアソンVue導入の試験会場か自宅または職場でも可能。
受験料は16,500円(税込)。 - LPI-JapanはLinux(LPIC)やOSS-DB(Open Source Software Database)の認定試験を2000年から実施しており、サーバーやDB関連資格ではかなり知られた存在。
Web検定(略称ウェブケン)
- Web検定は株式会社ボーンデジタルが運営し、社団法人 全日本能率連盟登録資格として4つの認定資格で構成されている。2007年から開始されている。
- Webリテラシー、Webデザイン、Webディレクション、Webプロデュース、の4種類。それぞれガイドブックが発刊されている(一部問題集も発刊)。
- 受験料は各11,000円(税込)で高めに設定されているので、気軽に受験できないのがネック。随時受験はJ-Testingテストセンター導入の会場に限定される(仙台だとJC-21)。
Webデザイナー検定(CG-ARTS)
- CG-ARTS協会が2007年から実施している。受験者は専門学校生(一般も受験可)。
- 年2回(前期7月、後期11月)実施され、ベーシックとエキスパートの2種類がある。以前は3級~1級を認定していたが2010年より変更された。3級がベーシック、2級がエキスパートという位置付けでどちらも学科試験(マークシート式)。実技試験の1級は廃止になった。
- 受験料はベーシック5,600円、エキスパート6,700円。
試験会場は市内の専門学校。 - 応募者数や合格率などのデータが公開されている。
ベーシック | エキスパート |
---|---|
5,600円 | 6,700円 |
Webディレクション検定(JMA)
- 一般社団法人日本Web協会(JWA)が実施している。2015年まで一般社団法人日本Webソリューションデザイン協会(JWSDA)がWebデザイン検定として実施していた。
- 「WEBディレクション検定」、「WEBアナリスト検定」の2種類を認定する。受験するためには講習受講が必須!?(団体受験のみ?)と思ったが個人で受験のみの申し込み可能!
- 「WEBディレクション検定」の場合、3日間の講習受講と受験料で7万円(テキスト代別)。
「WEBアナリスト検定」は1日講習費と受験料で約4万円のようだ。
ウェブ解析士
- 一般社団法人ウェブ解析士協会が認定する「ウェブ解析士」資格。
- ウェブマーケティングに必要なスキルとして、単にアクセス解析だけでなく重要業績評価指標(KPI)の設定と分析や実行計画なども提案できる(成果につながる)人材育成を目的としているようです。
- ウェブ解析士、上級ウェブ解析士、ウェブ解析マスターの他、SNSマネージャーの認定も行っている。
- オンライン試験でネット環境があればどこでも受験可能。
- 認定講座を受けると33,000円、試験のみの場合は17,600円(税込、テキストは別途4,400円)。
.COM Master
- インターネットの活用や技術に関する認定資格。NTTコミュニケーションズ社が運営。
- ドットコムマスターという名称で、ベーシックとアドバンスの2種類の資格認定がある。以前はシングル、ダブル、トリプルと3段階になっていた。
- アドバンスは試験結果(得点)に応じてシングルスターとダブルスターを認定する。
- 受験料は8,800円(税込)。随時受験可能で公認テストセンター(JC21他)で実施。
ベーシックはネット受験可能。
情報の正確性は保証できませんので、それぞれのWebサイトで最新情報を確認してください!